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表面処理という考え方 |
もう十年以上前になりますが、基材と表面処理の関係をある講習会で説明したことがありました。そのときも現在も考え方の基本は「表面処理は何か」ということです。
よくお問合せいただくのですが、そのなかの一例として「アルミなんだけど洗剤はなにを使えばよいか?」というようなものです。
大抵、アルミには使われている場所や箇所によって表面処理があります。この場合にはまず、商業施設なのか、マンションや戸建なのか、外部か内部か、浴室ですか?などの質問をしながら大体の見当をつけることになります。
商業ビルやマンション或いは戸建住宅の構造を構成する部材には表面処理を施されているものが多く存在します。このことを理解しておくだけで今後の役に立ちますしトラブルを減らすことができます。 |
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基材と表面とに分けて考える |
室内や屋外の建材には美観や防蝕のために基になる部材とその部材に施された別な表面(異なる材質)があります。
基材とは、例えば浴室のアルミ製中折れドアはアルミニウムが基材ですが、表面は透明あるいは色付きの樹脂で構成されています。この樹脂の部分を表面処理と呼びます。樹脂ですから金属用の洗浄剤では対応できません。樹脂用の洗浄剤を選定したほうがよいことになります。アルミニウムには樹脂のほかにアルマイト(陽極酸化)処理などの表面処理もあります。 |
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その他の表面処理 |
このほか、木製家具にはやはり樹脂で表面処理されているものもあります。タイルにはたいていの場合淡い色合いやはっきりした色などの様々な発色をもつ釉薬が表面処理に使われています。外装に使われる塗装鋼板などは基材が鋼板で表面処理は焼付け塗装です。御影石には鏡面処理やバーナー処理などがあり、ステンレスは鏡面、準鏡面、ヘアライン、梨地、そのほか特殊な処理で着色した表面処理が存在します。
大理石や御影石は基材も表面も大理石や御影石ですが、研磨により鏡面処理されています。鏡面に仕上げられた素材はそうでない状態に比較して傷などが目立ちやすくなります。 |
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清掃対象は表面処理 |
材質が異なる場合には表面処理が清掃の対象となります。 |
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わからない場合は慎重に |
表面処理が何か即座に判別不可能なこともあります。製造中止となり現在はつくられていないものかもしれません。このときの対処は「慎重」にならざるを得ません。テストしてみなければならないわけです。テストの方法は下記のとおりです。
目立たない箇所を選ぶ。洗剤は弱いものから徐々に塗布して試す。乾いてから比較する。明らかな変化が予測できるとき或いは生じたときはテストを中止する。などです。
慎重さを欠くと「トラブル」が発生する可能性が高くなります。最悪の場合は交換や補修費用が発生することも予測しなくてはなりません。 あらかじめテストする手順を決めておくか標準化しておきましょう。
くれぐれも慎重に!! |
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主要な検索エンジンで検索してみましょう! |
Google, Yohoo, MSN, など主要な検索サイトで「表面処理」を検索してみてください。
検索結果がたくさん抽出されます。目的を絞るなら「アルミ 表面処理」などのように複合語で検索してみましょう。これも沢山のサイトが抽出されます。
アルミが基材である場合の表面処理を例として、主なサイトをテキストで掲載しました。
下記のURL文字列をコピーしてブラウザーのアドレス窓に貼り付けて下さい。リターンするとサイトが表示できます。
アルミの表面処理:化学研磨、電解研磨、アルマイトの着色方
http://www.alumi-world.jp/chishiki/3111c01a.html
アルマイト
http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Circuit/2519/other/almi.html
表面処理の種類
http://www.nc-net.or.jp/kouza/mekki/001a.html
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表面処理の続き |